Rindoku_
サービス
利用規約
お問い合わせ
☰
Sign Up
Email:
Password:
or Log in
Sign up
Log In
Email:
Password:
or Sign up
Log in
Log out
Add Song To Your library:
Choose File:
Song Name:
Artist Name:
upload
注文の多い料理店
Books
start
end
title
たまには太刀を納めたのもある。 鳥居を潜くぐると杉の梢でいつでも梟ふくろうが鳴いている。
ちび式じい
そうして、冷飯草履ひやめしぞうりの音がぴちゃぴちゃする。
後鬼
それが拝殿の前でやむと、母はまず鈴を鳴らしておいて、すぐにしゃがんで柏手かしわでを打つ。
春日部つむぎ
たいていはこの時梟が急に鳴かなくなる。それから母は一心不乱に夫の無事を祈る。
ずんだもん
母の考えでは、夫が侍であるから、弓矢の神の八幡へ、こうやって是非ない願がんをかけたら、よもや聴かれぬ道理はなかろうと一図に思いつめている。
四国めたん
子供はよくこの鈴の音で眼を覚まして、四辺あたりを見ると真暗だものだから、急に背中で泣き出す事がある。
青山龍星
その時母は口の内で何か祈りながら、背を振ってあやそうとする。すると旨く泣きやむ事もある。
満別花丸
またますます烈しく泣き立てる事もある。いずれにしても母は容易に立たない。
櫻歌ミコ
一通り夫の身の上を祈ってしまうと、今度は細帯を解いて、背中の子を摺りおろすように、背中から前へ廻して、両手に抱きながら拝殿を上って行って、「好い子だから、少しの間ま、待っておいでよ」ときっと自分の頬を子供の頬へ擦りつける。
春日部つむぎ
そうして細帯を長くして、子供を縛っておいて、その片端を拝殿の欄干に括りつける。
No.7
«
1
2
...
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
»
Books
檸檬
NEW
梶井基次郎
夢十夜
夏目漱石
走れメロス
太宰治
雨にも負けず
宮沢賢治
羅生門
芥川竜之介